TOMOKO.先生のブログ

イギリスや海外での一コマを皆さんに紹介します。 写真は残念ですが掲載できません。 更新は毎週土曜日の予定です!

シャーロック・ホームズを追ってースイス編

マイリンゲン Meiringenは スイス🇨🇭にある山あいの村です

 

日本人に大人気のインターラーケンInterlaken やグリンデルワルトGrinderwald の北東側(すぐ近く)になります

 

ここは「メレンゲ Meringue」(あの卵白とお砂糖をあわ立てて作ったお菓子🍪です)の発祥地です

メレンゲMeringueという言葉は このマイリンゲンMeiringenから来ています💡

 

人口はおよそ4600人ほどの小さな村なのですが なぜ そこにシャーロック・ホームズ🕵🏻‍♂️が関係あるのかというと なんと「シャーロック・ホームズ最後の事件 The Final Problem」で 宿敵モリアーティ教授 Prof. Moriarty と格闘して ホームズはこのマイリンゲンにある「ライヘンバッハの滝 Reichenbachfall」に落ちて死んでしまったからです

(結局 読者と出版社からの再三の要望で コナン・ドイルは ホームズを復活させています)

 

なぜ かの有名なホームズ🕵🏻‍♂️がこんな辺鄙なスイスの地まで来たかというと ...

 

宿敵モリアーティ教授から逃げている説 反対にモリアーティ教授を誘い出した説がありますが いずれにしろ ホームズは ライヘンバッハの滝 Reichenbachfall から落ちて死んでしまいました(死んでしまったことになりました)

 

では スイスのマイリンゲンでの旅🇨🇭について...

 

ルツェルンのホテルを朝 出発し 列車🚃でマイリンゲン に向かいました

スーツケースを駅に預け 「ライヘンバッハの滝」を目指し ハイキングに出かけます

 

スイスの山あいの村は どこでもそうなんですが 夏は涼しく 草原が広がり そしてむちゃくちゃのどかです

 

村の外れの小さなお店で買った「メレンゲ」のお菓子を食べながら30分ほどハイキングをして ... そして疲れ ... 結局 駅の人に聞いた「ポストバス🚌」に乗ったのです

 

(当時は「メレンゲ」がマイリンゲン の名産とは知らなかったので お店の人に 無知にも「これは何ですか?」ときき 「マイリンゲン の特産ですよ」といろいろ教えてもらったのでした)

 

最初から 「ポストバス🚌」に乗って「ライヘンバッハ」の滝を目指せばよかったのですが のんびりした気分になると いつも「歩いていけるのではないか」という気持ちになるのですよね😅

 

「ポストバス🚌」は地方の「路線バス」のようなもので 黄色です

もともと乗客と一緒に「郵便物📮」を運んでいたので「ポスト📮バス」と呼ばれるようになったということです

 

スイスの山あいの町はどこでもそうらしいのですが バス🚌の運転手も乗客も また列車🚃の乗客も 村人を見かけたら手を振って「挨拶」をすることになっているようです😄

 

それは旅行者も同様で 村人の姿を見つけると 手を振らないといけませんよ😄

村人も 自転車🚲に乗っている人も 道を歩いている人も 農作業をしている人も 年齢に全く関係なく 手を振ってくれます

とても気持ちがいいものです😄

 

「ポストバス🚌」は小さな村をすぐに抜け 畑の間を通って森に向かいます

 

Google earthで見ていただいてもわかるように 「マイリンゲン」から「ライヘンバッハの滝」までは 畑の中を超えて行きます

 

畑の中をまっすぐに進むのではなく 路線バスですので 色々な場所で止まり 右にまがったり左にまがったりと 畑の中の細い道を バスにはギリギリの幅の道を進みます

「絶対に脱輪するのではないか」と思うような道を無事曲がり 10分くらいすると 小さな広場に着きます

 

(「路線バス」が通るのが決まっているなら 道を広くしたらどうだろうとついつい思ってしまいますが きっと自然を変えることはしないのですね)

 

途中 バスが直角に曲がろうと 畑の細い道を何度も何度も切り返しをして 無事曲がれた時には 数少ない乗客の人たちは運転手さんに拍手をしていました

乗り物の中からの「挨拶」とか 運転手さんへの「拍手」とか 本当に心温まる思い出です

 

最初は気づかなかったのですが この公園には「シャーロック・ホームズ」の小さな像があったのを 帰るときにバスから見つけました

 

その公園の端に ケーブルカー 🚞Reichenbachfallbahn (PiB)の乗り場 があり そこから滝を目指します

 

ケーブルカーは45度の傾きがあり 10分くらいで滝まで登って行きます

 

車掌さん(は運転手さんが兼任でした)が 不思議そうに「どうしていくのか?』と聞くので 「ホームズの有名な場所ですよ」と説明したのだが もちろん車掌さん(兼運転手さん)は ホームズの話は知っているに違いないのですが ... 実際 訪れる人は多くないようなのでした

 

「んんんん... そういえば 有名な場所とは聞いていたけど 誰もいないな😅」

行きも帰りも 私たち以外の利用客はいなかったのでした😀

 

ケーブルカーを降り その際に 車掌さん(兼運転手さん)が「45分後に出発する」と教えてくれます

それをのがすと 次のケーブルカーの運行はないと ...

乗り遅れたら 歩いて帰る道もあるそうなのですが ... 💦

もちろん 車掌さん(兼運転手さん)はとても親切で 礼儀正しかったですよ

 

ケーブルカーの駅から降りて 少し登ると 滝が見えてきます

 

ケーブルカー乗り場は ちょうど ホームスが落ちた場所の(川を挟んで)反対側になるので そこから「ホームズが落ちた」と言われる場所を示す 「星⭐️のマーク」が見えます

 

「ライヘンバッハの滝」は アルプス山脈でも最も高所にある滝の一つであり 「ローゼンラウフェン氷河とブラウ氷河から流れでる水が谷沿いに集まり7つの滝となって落ちる」と「スイス観光局」の説明には書いてあったのですが 残念ながら その年は 滝に流れ出る水量が少なかった(とケーブルカーの車掌さんは言っていた💦)のか 旅行ガイドに載っているような立派な「滝」ではなかったのでした😅

 

それで ホームズが落ちた「滝壺」も 水量が少なくて 水があふれていなかったので 私は「これでは ホームズが落ちても 滝の水と一緒に滝壺には落ちずに 崖の側面に激突するに違いない」と思ったのでした😅🤣

 

ホームズが落ちた(と言われる)「星のマーク⭐️」のところまでたどり着くためには 谷の上にかかる「細い橋」を歩いて渡らなければならず それが「高所恐怖症」の私にはできず... 結局 反対側から景色を眺めただけなのでした💦

でも 綺麗なマイリンゲン の村が見渡せて とてもよかったです

 

それから また(ちゃんと45分後に)ケーブルカーに乗って下に降り ポストバス🚌に乗ってマイリンゲン の村に戻りました

 

もう1つのマイリンゲンの見どころですが... 

 

マイリンゲン には「アーレ峡谷 Aareshlucht」という絶景があります

 

「アーレ峡谷』は キルヘットKirchetと呼ばれる石灰岩が何千もの間に川の流れで侵食されて 深さは2000メートルにもなるところもあり 最も狭いところは1メートルくらいの幅で そこを氷河や湧水などが流れる激流のことです

 

峡谷の片側には幅1メートルにも満たない観光客用の遊歩道がありますが 手すりは鉄の棒だけなので それはすごい迫力です 

一方通行だとは思うのですが 対面から来た歩行者とすれ違う時には お互いが端によらなければならず かなりの恐怖があると思います

 

想像して見てください

歩いている真下を 激流が流れていくのですよ😅

 

およそ40分くらいかけて 峡谷沿いの遊歩道を進みます

(もちろん ライヘンバッハの滝と違って こちらは 水量が豊富でした)

 

それなりに水もかぶりますが 氷河のとけた微妙な「青緑と白の混ざった色」は 独特な色合いでした

アーレ川は インターラーケンなど多くの観光地をとおってながれているので その独特な色を色々な場所で確かめることができますよ

でも アーレ峡谷の水の色は 「まさに氷河」という感じの色でした

 

そこを出ると 広い駐車場に出ます

 

そこからは また 平和で自然の雄大なスイスが広がっています

 

日本を出て 旅行して思うことは なぜ『もっと観光地を宣伝しないのだろう』です

日本の「看板」に慣れてしまっている私は もっと「商売っ気」があってもいいのにと 観光地に行くたびに思うのです