TOMOKO.先生のブログ

イギリスや海外での一コマを皆さんに紹介します。 写真は残念ですが掲載できません。 更新は毎週土曜日の予定です!

シャーロックホームズを追ってーロンドン編

皆さんは 「名探偵」🕵🏻‍♂️と聞いて誰を思い浮かべますか?

 

アーサー・コナン・ドイルの描いた「シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes」ですか

それとも アガサ・クリスティーの「エルキュール・ポアロ Hercule Poirot」ですか

それとも 日本を代表する「古畑任三郎」でしょうか

 

多分 皆さんは小学生で「シャーロック・ホームズ」の本を読み そして中学くらいで「エルキュール・ポアロ」 そして高校生くらいで「古畑任三郎」のテレビシリーズでしょうか

 

まあ「古畑任三郎は」テレビ番組📺ではありますが 日本を代表する「名探偵」としてもいいのではないでしょうか

古畑任三郎」は アメリカの人気テレビ番組「コロンボ」からヒントを得たと言われ 犯人がわかっているところから始まり 話の展開をワクワクして 犯人の気持ちになりながらハラハラもし 見入ってしまいますね👀

 

古畑任三郎」は 演じていた名俳優さんの(最近の)死によって🙏🏻 今 またテレビで再放送されているようですが 私はリアルタイムの時は興味がなく 1年半ほど前に初めて「古畑任三郎」をDVDで知り おもしろくて全巻買い揃えました📀

 

アガサ・クリスティーの「ポアロ」は時々 NHKがシリーズで放映していますが やはり仕事柄リアルタイムでみることができないので 「ミス・マープル Miss Marple]と併せて DVDを全巻そろえ(日本語版が出ていないものは import版で揃えます なお 日本語版の1/3くらいの価格でかえます) 時間ができた時にみています📀

 

私が大学生くらいの時までには アガサ・クリスティーの本の「著作権保護期間50年」(2018年から期間は70年になっているそうです)が過ぎていたので 毎月のように文庫から新書がでて 学校帰りに毎月 本屋さんによって 新書📖を買って帰るのが楽しみだったことを覚えています

 

もちろん当時は「和訳」されたものでしたけど 今ではAmazonなどで気軽に洋書が手に入るようになってからは原語で読むこともできています📕

 

最近では 技術の向上で 「聞く読書」もあらわれ また「携帯」などで読むことができる電子本も増えてきて 「ものを持たない」時代になってきたとしみじみ感じます

 

電子版の図書は 買った瞬間に送られてきて 「待つ」必要もないですよね

 

「読みたい時に読める📚」という 大変 便利な時代になりました

 

シャーロック・ホームズ🕵🏻‍♂️」はというと いまだ人気は衰えず イギリスでは何度もテレビ番組にもなって イギリス俳優ベネディクト・カンバーバッチ主演のものが ペイチャンネルでも見えるようになっていますね

 

ベネディクト・カンバーバッチといえば イギリス国王リチャード3世👑の子孫ということがわかりニュースでも報じられていましたね

このリチャート3世🤴は 学校の歴史でも有名な「薔薇戦争」の最後の国王で 長いあいだ埋葬場所がわからなかったのですが 2012年にレスター市中心の駐車場の地下から 発見されて レスター大学のミトコンドリアDNA調査も行われ本人であることも確認され さらに シェークスピアの戯曲で描かれたように脊椎側湾症が実際にあったと確認されました

 

では 前置きはさておき ...

 

皆さんは ロンドンに「シャーロック・ホームズ館🕵🏻‍♂️ The Sherlock Holmes Museum」があるのをご存知です

 

小説の中でも ホームズは「ベーカー街」に住んでいることになっていますよね

詳しくは 「ベーカー街221B  番地(221B Baker Street)」です

ホームズ🕵🏻‍♂️は 1880年初頭から 1903年まで ハドソン夫人の経営するこの下宿屋に ワトソン医師と共同生活していた設定になっています

 

 ちなみに この住所🏠のB(b)は ラテン語・フランス語の Bis(第2の)からきていて 建築の増改築によって同じ番地に2軒以上の住宅がある場合に使われるので 要するにこの住所からホームズの下宿は2階以上であったことがわかりますね💡

 

実際には ホームズの時代には ベーガー街は 東側は1−42番地まで 西側は44−85番地まででしたので 当時221Bは存在しない住所でした

 

時代が下り 1921年と1930年で他の通り(街)を合併したことによって 旧ベーカー街41が 今のベーカー街221となったそうです

 

1990年5月に この土地を買収した実業家が 「シャーロック・ホームズ館」にしたそうです

ちなみに 小説と同じで 階段の数は「17段」です

 

イギリス国内では 有名な人物が住んだ場所 または歴史的出来事のあった場所に ブルー・プラーク bule plaque が設置されますが ホームズは現存しなかったにも関わらず この博物館には ブルー・プラークが貼られています

さすがですね💡

 

シャーロック・ホームズ館」には 「ベーカー・ストリート駅」から徒歩で行けるのですが googleがない時代には なかなかに見つけるのが難しかったです

私が少々 「方向音痴」というのもあるかもしれませんが...

 

とにかく ロンドンを歩いた人はご存知でしょうが 街の中には大きな「看板」というのはありません

 

名所だとしても 日本のように「看板」や「大きな説明地図・道筋案内」はないので なんとか地図を頼りに見つけなければいけません💦

 

それで 手っ取り早く 近くを歩いていた人に行き方を聞くことにしました

 

ロンドンの人は あまり愛想はよくないですが 島国でもあり「日本人」と気質が似ているとも言われ 親切です

 

近くを歩いていた 年配の(親切そうな)女性👵🏻に道を聞いたのですが ニコリともせず 歩き出して行きました

それで 「あれっ💦 教えてくれないのかな」と思ったら こちらを振り返って 軽く目配せしました

「そうか 連れて行ってくれるんだ」とわかり その女性の後について行きました

 

そして 「ホームズ博物館」の前に来ると またニコリともせずに 立ち去ってしまいました

 

そうなんですね 日本の人は ニコニコしてくれますが 外国ではあまりニコニコされることは少ないですね

でも それは「不親切」ということではないんです

 

シャーロック・ホームズ博物館」には 警官👮🏻‍♂️が常駐しています

警察官のための小さなスペースもあります

 

と思っていたら なんとこの警察官 実はビクトリア朝時代の警官の衣装を着たドアマンだったそうです

だから 毎日いたのですね

 

(でも ある記事には スコットランドヤードから派遣された警察官👮🏻‍♂️ともあります

一体どちらなのでしょうね🤔

でも 1実業家の経営する1博物館にスコットランドヤードが警察官を派遣することはなさそうですよね)

 

またベーカーストリートは なかなかに落ち着いた場所にあり 建物自体が周りの建物に溶けこんでいるので 正面に来て 右手の「The SHERLOCK HOLMES MUSEUM」と緑地に金で書かれたお土産物屋さんの大きめの看板を見るまでは それとはわかりませんよ

 

そのお土産物屋さんで チケット🎟を買います

このチケット🎟が リーフレットになっていて 建物内の説明書になっています

 

シャーック・ホームズの寝室🛏と書斎📚は2階です

もちろん 「伝説の17段の階段」を上って2階に行きます

 

シャーロック・ホームズは小説内の人物ですが これらの部屋を見ると まるで実存していたかのような気がしてきます

あまり広くはありませんが 家具などがビクトリア朝のものだそうで とても特徴のあるどっしりとしたものです

 

机の上には ホームズのトレードマークである帽子👲🏻 (deerstalker 鹿撃ち帽というのだそうです)やバイオリン🎻 そしてパイプ🚬 その他 とても高価そうな家具・調度品🔬が 生活感を匂わせつつ(結構ぎっしり)置かれています

 

まさに「ただの展示」ではなく 「本当にホームズが住んでいた」感がただよってくるように 壁の写真類 洗面宝具 や ベッドとベッドまわり品 ...などなど

どこを取っても 今でも ホームズが住んでいるような心憎い演出です

 

3階に上がり...

3階には ワトソン博士👨🏻‍⚕️の書斎と 大家さんのハドソン夫人👵🏻の部屋があります

 

ワトソン博士👨🏻‍⚕️の書斎には 医療関係の器具💉とか 医療本 血圧計までも置いてあります ... 

それに やはり ホームズの部屋と負けず劣らずの 立派な家具類や立派な暖炉 そしておしゃれな「石炭入れ」もあります

 

ハドソン夫人の部屋は 女性らしく可愛らしかったです

 

机の上に 「寄せ書きノート📖🖋」がおいてあって 世界中🌎🌍🌏からここを訪れた人が何かしら書き残していました

私も書きました

この博物館を訪れてみた人は 私の「寄せ書き」を探してみてくださいね

 

4階は 登場人物の「ロウ人形」があって 5階は屋根裏部屋で3角屋根のトイレルーム🚽です

(昔のロンドンでは トイレを使用した後で それを道に捨てていたとある文献にありました

歩行者にとっては歩くには夜は危険だったのですね)

 

こんな素晴らしい家具類を見ると 「ホームズはよほど稼いでいたに違いない💷」と(下世話にも)感じてしまったのでした

 

話は変わり...

 

ロンドンのトラファルガー広場Trafalgar Square  ー ネルソン提督の記念柱とライオン像🦁と噴水⛲️で有名な広場 ー の近くに 有名な英国パブ「ザ シャーロック・ホームズ🕵🏻‍♂️」があります

 

イギリスの「パブ」というと「ビール🍺」を思い浮かべると思いますが 「パブ」は軽食も取れる いわゆる「ビール🍻が飲める気軽なレストラン🍽」という感じで 実際には ビールが飲めなくても遠慮する必要はありません

 

私がロンドン🇬🇧で初めて行った「パブ」が この「ザ シャーロック・ホームズ」でした

昼食を食べ🍴に入ったのですが ビクトリア朝の家具のあるゆったりした場所でした

 

メニューもありますが レジのところに 実際のお料理がガラス張りの中に置かれていて そこで 「これとこれと」みたいに注文することもできます

実際に「これはなに?」と聞きながら 注文することもできます

1皿に 食べたいものをいっぱい乗せていただくことができます

 

堅苦しいレストランよりは 量も多く 気兼ねなく 話しながら ゆっくり食べることができます🍽

 

では ロンドンの「シャーロック・ホームズ」はこれくらいで 次回は スイス・マイリンゲンの「シャーロック・ホームズ」をご覧ください